ひーちゃんのお正月。

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2日の日、ひーちゃんは家族に言った。 今日は皆んなで、久しぶりに人生ゲームをしょう! 次男は言った。 オレ、夜は高校の友達と逢うから無理! 妻にも聞いた。 妻は何だか怪しい目で見てる。 「なんで、今更、人生ゲーム? 子供が小さい時の正月はいつもパパは、お酒を飲んで。早く寝てたのに!」 ひー子も言った。 「そう言えば、昔、人生ゲームしてたよね! 懐かしいなぁ! でも、いつもパパ居なかったね!」 「き、今日は大丈夫!」 今回のミッションは正月に遊ぶゲーム。 人生ゲームが多数決で選ばれた。 良かった! 家にはカルタやけん玉なんて無かった。 ひー子の部屋の押し入れに人生ゲーム発見。 「もちろん、ひー子、人生ゲームするよね!」 「えっ、何だか面倒くさいなぁ……」 ヤバい…… ひー子に拒まれたら、このミッションは終わってしまう。 「あっ、ひー子、お年玉やるの忘れていた。 人生ゲームで勝ったら、お年玉2倍でどうだ!」 「えっ、ほんと?じゃ、するする!」 しかし、問題は妻だ。 この壁は簡単に崩れない。 「もちろん、ママもするだろ!」 「ひー子、絶対、パパ怪しいよ! 多分、イラッとに書こうとしてる! 私達をきっと、笑い者に落とし入れる気よ!」 「絶対、イラっとには書かないって!」 これは事実です。 イラっとには出しません。 「絶対に⁇⁇」 「絶対だよ。」 ひー子は言ってくれた。 「ママしょうよ!人生ゲーム。」 だって、ひー子にはお年玉が2倍になる可能性がある。 「仕方ないなぁ……」 そして人生ゲームがスタート。 e0006eb1-ea8c-4ffb-9ee0-68afdb446c71 久しぶりの人生ゲームは盛り上がった。 優勝は妻。 「パパ、私、優勝したのに、お年玉は無いの?」 なんで……⁇ もしものために用意していた、ひー子のお年玉袋を妻が持って行った…… 今日のひーちゃんの俳句。 【今では、タダでは動かぬ、妻子供……】
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