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「紅…?」
伊織が心配そうに津波に近寄ると、津波は黙ったまま伊織の手を掴み、ベッドに押し倒した。伊織に覆い被さり見下ろして、津波が言う。
「想像以上……マジでお前……俺をどうすんの?」
「えっ、どうするって…?」
「俺を狂わせて、どうすんのって事」
「で、でも、作ったのは紅だよ?」
「そうだけど……着こなし過ぎだろ。可愛すぎんだよ! 今日、優しく出来ないけど、許せよ」
「えっ…紅…んっ」
奪うように唇を重ねる津波。舌を激しく絡ませながら、ベビードールの生地を開き、性急に伊織の肌に触れる。乳房を片手で包んで揉み、もう片方の手でタンガのレース紐をずらし秘部に指を這わす。
焦るように津波の愛撫は進む。ベビードールを着せたまま、伊織の肌に唇や舌を這わせ、タンガを穿いたまま蜜口に指が挿し込まれる。
「エロッ……たまんない……んんっ…」
いやらしく笑みを浮かべ、津波が愛撫を続ける。その愛撫に恥じらいながらも吐息や喘ぎ声を漏らす伊織。蜜口から蜜を溢れさせ水音が響く中、津波が息を切らし言う。
「もう我慢出来ない……入れるっ…」
避妊具を硬く起った牡に纏わせ、ヘッドボードにもたれて伊織を起こし、津波の上をまたがせる。
「伊織、そのまま腰落とせ」
「うんっ…」
タンガをずらし蜜口に牡をあてがい、ゆっくり腰を下ろす。ベビードールが2人の繋がった部分を隠すように下り、いつもとは違う雰囲気のセックスを経験した。
津波の上で伊織は激しく突き上げられ揺さぶられて、今までで一番激しいセックスをし、津波の上で快感に達した。津波もまた、毎日忙しく欲求をため込んでいたのか、激しく達していた。
ベッドで抱き合いながら、津波が話す。
「もう少ししたら、真白のサンプルが出来る。そしたらまたモデルを頼む。生地の着心地とかレース選びとか、伊織の意見が聞きたい」
「うんっ、分かった」
「そのベビードールどう? 気に入った?」
「うんっ。ちょっとエッチだけど、可愛いね。紅、ありがとう」
「いや、俺の希望も叶っているしな。でもほんと想像以上で、あぁ、また起っちまう…」
「ふふっ……もうっ…」
その夜は、もう一度抱き合い眠りについた。
翌日、月曜日。朝のミーティングで浜田から『真紅ブラの特注キャンペーン』のCMや予定が正式に発表された。モデルのYURIAを起用し、CM撮影を終え午後からCMが放送される事になっていると言う。そしてキャンペーンで回る店舗と日程が発表された。
「明日11月20日から30日までの10日間をキャンペーン期間とし、2日おきに大型店舗限定、計6店舗をモデルのYURIAさんが回る」
浜田がそう発表すると、オフィス内はワッと声が上がり社員達が喜んだ。
「各店舗の担当者はその日、店舗に出てくれ。それ以外の者は、各店舗に分かれて、準備や警備にあたってくれ」
「はいっ」
「あぁ、あと、キャンペーン中に注文を頂いたお客様は、追加料金なしで購入出来る事になった。春風!」
「はいっ!」
「第一号のお客様にも、追加料金なしで買って頂けているから安心しろ」
「はい、ありがとうございます」
「明日から少し忙しくなるが、協力し合いキャンペーンを成功させよう」
「はいっ」
ミーティングを終え、伊織は大型店舗である花村の店の予定を確認する。
「30日、最終日か。えっと……榊先輩の所は……1つ前の28日か…」
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