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あれからいくつもの月日が
するりと流れていったよ。
あの海が見える街へも
随分と足が遠のいたよ。
自分以上になりたくて
生き急いで、走って
必死でずっと駆け抜けてきたけど
変わってしまう怖さと変わらない葛藤が
僕らを遠く、奪っていく。
気付けばあの駅に立っていて
変わらない街並みに、汐風の匂い。
いつでも君を探してる。
ずっと側にいたかった。
君が好きだったもの
今でも全部言えるよ。
ネクタイを緩めてまたひとつため息。
6時過ぎのいつもの時間には、ほら。
オレンジ色に染まってる
空、雲、海、電車
君のいない夕暮れ。
ねえ、夕日がきれいだよ。
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