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今も今でも崩れそうな日々に
同じ夢を今、君も見ているのかな。
「またあの夢か。」
体が他人のもののようだ。
一体いつになれば君のことを思い出さなくなるのだろう。
夢の脚色で鮮明に描き出したのは
いつか借りた二人だけの部屋の、あのわずかな午睡だった。
改札から長く伸びた渡り廊下、君がよく電話してくれたマンションのエントランスホール、深夜のファミレス、君の涙。
今も今でも崩れそうな日々に
同じ夢を今、君も見ているのかな。
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