1239人が本棚に入れています
本棚に追加
里子と凌太に美優の学生手帳の写真を取ったことを伝えて両親と共に正人の居るマンションへ向かった。
早く決着をつけるためだ。
マンションに入ると、正人は両親に謝罪をしたあと、再構築に向けての反省と目標的なことを語り始め、絶対に離婚はしないというスタンスだった。
「正人、私言ったよね?もうそういう段階じゃないって」
そう言って美優の学生手帳の画像を見せると一瞬固まりゴクリと喉が鳴ったと思ったら膝から崩れ落ちて行った。
自分がお金を出して抱いていたいた相手が何歳なのか、そして“問題”について気がついたようだ。本当はうすうす気がついていたんじゃないだろうか?
「離婚届にサインをしてください。してくれなければこの事実を警察に伝えます。未成年との飲酒と淫行」
「うわあああああああああ」
正人は泣きながら離婚届にサインをした。
「明日提出してきます。それから毎月の生活費はもう送金しないから。二人でためた預金は引き出された60万円を差し引いた金額から半分を正人の口座に振り込んでおきます。その後に改めて慰謝料の請求をしますので、それでは」
そう言って3人で玄関を出ると、正人の泣き声が響いていた。
ご近所迷惑だな、などとどうでもいいことを思った。
翌朝、役所に寄って離婚届を提出して3年間の結婚生活は終了した。
3年目の浮気かぁ。てか、2年目からだけどね
離婚届を出した後に、美優には100万円の慰謝料を請求した。
回収できないと思っていたが、両親が振り込んでくれた。
もしかすると、美優の両親が正人を訴えることがあるかもしれないが、もう私には知ったことじゃない。
訴えたとしても美優は売春になるのかな?だとしたら慰謝料どころじゃないと思うけど、もうどうでもいいか。
最初のコメントを投稿しよう!