1人が本棚に入れています
本棚に追加
「これはどうだろう」
部隊員が集まる中で説明を始めた。
「我が幕府が始まって間もない頃、伊達政宗の家来の支倉常長が欧州へ向かっていった。そして現地で武術大会が行なわれ、家来の一人が参加し、優勝した。その賞品として旗を授かった」
「そしてそれは伊達家に代々保管されている。私が見た書物に書かれているぞ」
「そりゃ大変だ。こちらの資料では、その武術大会は二百五十年おきに開かれているそうだ。もし次の大会までに旗を返還しなければ日本の立場が危うくなるぞ」
最初のコメントを投稿しよう!