異人の忘れ物探索部隊

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「これがそうでございます」 伊達家の大名の家来が問題の旗を見せた。 「おお、何百年たっても色あせない。よほど上等の絹が使われているんだな」 幕府からやってきた探索部隊の一人が確認する。 そして翌日。 「昨日、上様と相談したところ、それならばと承諾して下さりました」 「それじゃあ、これを江戸に届けにいきます」 と、その時、幾人かの者共がいきなり侵入してきて、旗を奪って逃走していった。 「曲者だ、出あえ出あえ~」 「やつらは幕府転覆を企む忍者集団だ。もしあれがやつらの手に渡ったら」 「日本は異国との戦になりかねん」 探索部隊は忍者集団の行方を追っていった。 「やつらはどこに」 こう考えるまでもなく、向こうから挑んできた。それは大砲を積んで横にでかい車が付いている箱のようなものであった。 「やつら、異国との密貿易を行なうついでに戦闘技術まで吸収していったんだな」 これは今日でいう装甲車ですね。 戦車とは違います。こっちはキャタピラーが付いています。
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