最終日 とある日曜日

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「!?」 咲良君の顔が一気に、さぁぁっと真っ青に染まる。圭君からは、 「ヨシ、お前よくやった!ほら、コメントも盛り上がっているぞ!」 とニコニコされる。スマホを覗くと、 『キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』 『どうなる』 『ガチで何か起こるのか!?』 と、ワイワイしている。視聴者は500人近い。 ここから、どうなるのだろうか。 取り敢えず、自分は圭君に提案をする。 「圭君。今から何か起こるかもしれないから、スマホ貸してくれない?間近で撮影したら、最高のエンターテイメントになるだろう?」 「確かにな。」 「ん。自分、縄をもう1本用意しておいた。咲良君が逃げ出さないように、と思って。」 スクールバッグから、縄を取り出す。 「でかした!スマホ、ちゃんと返せよ。」 圭君は、スマホをスタンドから外し、自分に手渡す。右手でそれをしっかりと持つ。
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