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あー痛い。頭痛い。右手痛い。白い天井をぼーっと見つめる。また色々言われちゃったなー…。さっき怒りで聞き流してたけど、私、なかなか酷いこと言われてなかった?えーっと、私は友達。そりゃそうだよね。女子力低い。だから私は友達。 「はは。知ってるよ。そんな事」 起き上がる。大丈夫そう。カゴに入れられたバッグを持ち上げ、中から携帯を探す。画面を見ると13:26になっていた。 「んー…今さら授業もなー」 LINEを開くと誠から『ごめん。守ってあげられなくて』『色んな意味でホントにごめん』『マジごめん』『海より深く反省してる』とごめんのオンパレードだった。 「何をこんなに…」 思い当たる事はあるけど、それはいい。大した事じゃない。 「誠は授業中だから後でにして…」 「あ、森くん」 『おはよう』のスタンプと『目が覚めたら一番最初に俺に連絡して』 「あ、朝スタンプくれてたんだ。全然見てなかったや」 ドラえもんの『おはよう』スタンプを送った。 「さて、帰りますかね…」
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