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そう言って、再び下肢へと埋められたこげ茶の髪を、クリストファーはぼやけた視界の中で睨んだ。
たらたらととめどなく溢れる先走りを吸い上げられる。気持ちが良いのに、後孔を使う事に慣れたクリストファーの躰には前への刺激だけでは到底吐き出すに足りなかった。
「アッ、あ、……ミシェル、頼むから、指……挿れて」
次第に浅くなる呼吸と共に、弱々しい声が乞い願う。ゆるりと片足を持ち上げる姿が艶めかしい。
「可愛い、俺のクリス」
「嫌、だ……、も、出したぃ……ミシェルッ」
「まだ足りない?」
「足り……な、気持ち良い、のに……ッ出せな」
硬く勃ち上がったままの雄芯を見れば、言葉通り気持ちは良いのだろう。けして反応も悪くはない。だが、前への刺激だけではクリストファーは達する事が出来ない。
「足りないなら仕方がないな」
諦めたように告げるマイケルにクリストファーが安堵したのは、だが束の間だった。節の高い指が屹立を擦り上げる。
「ひぐッ、アッ、やっ、め、……ミシェ、ミシェルッ」
悲鳴にも似たクリストファーの声は、マイケルが手を動かす度に上がり続けた。
「ンッ、……あッ、あ、あ…っ」
「こんなに垂らすほど気持ち良いのに、吐き出せないのか?」
「出せなッ、出ないッ、から……ッ、も、やめッ」
「もっと可愛くねだって」
言いながらも、マイケルの手は止まる事なくクリストファーを攻め立てる。
「はっやく、俺の尻を犯してッ、硬い肉棒で掻き回してッ」
「お前という奴は……」
呆れたように呟きながら、マイケルは収縮する襞の入口を指で辿る。そこは、クリストファー自身の体液に濡れそぼっていた。中へと長い指を潜り込ませる。思ったよりも抵抗はなかった。熱い肉の壁が歓喜に震えながら奥へと誘うように蠕動する。
「ッ、……キツ」
「あ、ああッ、イイ……もっとッ」
「っ出そう?」
「んっ…ぁ、ぁぁッ」
待ち望んだ場所を長い指に擦りあげられて、クリストファーは愉悦に満ちた声を零した。
「腰が揺れてるぞ、クリス」
「そっ、こ、…気持ちいッ」
「うん。だからほら、ここから上手に出して?」
透明な雫ばかりを吐き出し続ける先端を親指でくじく。マイケルが手を動かさずとも、クリストファーは自ら快感を拾い上げるように揺れ動いた。
「いやらしいな」
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