La France et le Royaume-Uni.

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「あなたに、満たされたい…っ」 「よく出来ました」  言い終えると同時に抱え上げられたハーヴィーは、自らロイクの腰を跨いだ。向かい合った恋人の躰を掻き抱く。逞しい腕に支えられながら、ハーヴィーは硬い楔の上へと腰を落とした。 「は、んッ……熱、ぃ」 「そう?」 「ん、良い……」 「君の中も、とても熱くて気持ちが良い」  ロイクの上にぺたりと座り込み、ハーヴィーはそろりと息を吐き出した。 「苦しいかい?」 「苦しくない……」 「なら、そのまましっかりと掴まっていて?」  言い終わると同時にロイクは上体を倒した。少しだけ硬いスプリングがハーヴィーの背を受け止める。途端に深く穿たれた奥底に喉が鳴った。 「ひッ、待っ……」 「駄目だよ。もう待てない……!」  欲情に塗れた声とともに最奥を穿たれる。ロイクの容赦のない突上げに寝台が軋みを上げた。 「はッ、ンッ……ロ、イ…良いッ」 「僕も、……良いよ……!」  腰を打ち付けられる度に寝台の上をずり上がる肩を、大きな手が掴む。その強さにハーヴィーは僅かに眉根を寄せた。  ロイクの背に回された指先が皮膚に食い込み、食い破る。 「ッふ、そんなに必死にしがみついて、君はなんて可愛いんだろうね」 「あっ、んッ、も…出る……ッ」 「良いよ。たくさん吐き出してごらん」 「ゃっ、ロイ……もっ」  うわ言にも聞こえる声がロイクの耳朶を叩く。ひとりは嫌だと頭を振るハーヴィーへと口付けた。 「可愛い僕のハーヴィー。望み通り、君の中に注いであげる……ッ」  悲鳴にも似た、それでいて(よろこ)びに濡れた嬌声をあげながら、ハーヴィーはその夜ロイクの腕の中で意識を失うように眠った。
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