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雪見
「冷てぇ大福だ。珍しいだろ」
「アホじゃねぇの? アイスって書いてあんじゃねぇかよ」
「大福じゃねぇのか?」
「朔マジで知らねぇの? 俺雪見知らねぇヤツ初めてだわ」
「そんなに有名なのか。後で食うから冷やしといてくれ」
「····今度白いのも買っといたるわ」
https://estar.jp/pictures/26082504
〜〜別の日〜〜
「朔、これやるから食ってみろ」
「なんだこれ······おぉ」
「なになに~? おっ、スタンダードな雪見じゃん(笑)」
「こないだ買っといたるつっただろ。結人と食え」
「いいのか? ありがとう」
「んゎ····。朔、嬉しそうだね。久々の王子スマイルだぁ」
「チョコ味が美味かったからな。これも期待できそうだ。つぅか、結人顔赤いぞ」
「朔の笑顔にやられたんだよぉ」
「ねぇ、俺と啓吾のは?」
「あるわけねぇだろ。お前らは食った事あんだろうが」
「「あるけどぉ~」」
「やっぱ場野さぁ、朔にも甘いよな」
「ゆいぴ程じゃないけどね、俺も甘いと思う。つかさぁ、最近は啓吾にも甘いような気もするんだけど」
「俺にも? ないない。めっちゃ辛辣よ?」
「あのね、八千代はなんだかんだ皆に甘いと思うよ? 僕たち以外には、未だに態度悪かったりするしさ」
「そうだな。場野は大人に対しても態度悪いと思うぞ。最近はちょっとマシになったけどな」
「うるせぇな。黙って食え。じゃねぇと大畠と莉久に食わすぞ」
「やだぁ。食べる」
「俺も食う」
「「俺たちは?」」
「知らねぇわ」
「「えぇ~~~」」
https://estar.jp/pictures/26082505
〜〜またまた別の日〜〜
「なぁ、見てくれ。これも雪見の仲間だよな? 変わったの見つけたから買っちまった」
「信玄餅····? って何?」
「大畠知らねぇのか。食いにくいから俺は好きじゃねぇけど、味はなかなかだぞ」
「へぇ~。んじゃ1個ちょうだい。あー····」
「自分で食え。俺は結人に食わしてやるから忙しい」
「えー、ケチィ。いいよ~だ。いただきまーす」
「ねぇ朔、僕も自分で食べれるよ」
「それは分かってる。けど俺が食わしてぇんだ。ほら、口開けろ」
「んぇっ··えぇ~······んぁ~····んっ、ちべたい······けろ、おいひぃ」
「知覚過敏か?」
「ひぁう(違う)よ。おっひぃ(おっきぃ)のぉ!」
「あぁ、わりぃ」
「んで、俺らの分は?」
「2個しか無かったから、誰か1人食えねぇな。場野と莉久でジャンケンしろ」
「マジか。んじゃ、最初はg──」
「莉久、結人がお前の乳首吸いてぇつってたぞ」
「嘘ぉッ!!? ゆいぴホント!!!??」
「····言っへにゃい。んっ····りっくん、後ろ」
「え····? あぁぁー!! 場野ぉ! なんで食ってんだよ! ジャンケンだろ!?」
「お前がマヌケなんだよ。結人がんな事言うわけねぇだろ」
「もう····、八千代ってば意地悪なんだから」
「いーもん! 味見はできるもん!!」
「え、なに? ちょ、待っ··へぁ····んんっ」
「莉久、結人のおやつの邪魔すんな」
「んはぁ····ん。美味しいね。ご馳走様」
「んぅぅ····りっくんのばかぁ! 八千代の所為だからね!」
「いやいや、結人くんよぉ。それさぁ、場野が食えなても同じ事されてたんじゃねぇ? 場野だぜ? 味見つって、口ン中のまで持ってかれてたかもよ」
「アホか。結人から食いもん盗るわけねぇだろ」
「····味見はするんだ?」
「当たり前だろ。お前も食えて一石二鳥じゃねぇか」
「んじゃ実質俺の勝ちじゃん。ゆいぴも美味しかったもんね」
「りっくん、ホントにばかぁ····」
「あはっ、ゆいぴ照れてんの可愛い~♡」
「ふんっ····。可愛くないもん。照れてないし! はい、朔もあーん」
「んぁ······んー····美味いな」
「んへへっ。良かったねぇ」
「あぁ。また何か面白いの見つけたら買ってきてやるからな。揉めねぇように全員分買ってくる」
「あはは····。そしたら平和におやつの時間できるね」
https://estar.jp/pictures/26082506
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