77人が本棚に入れています
本棚に追加
焼肉行ったらこんな感じ
「結人、よく噛んで食えよ。おい場野、もう少しペース落としてやれ」
「んぅ? 噛んでるよ」
「ゆいぴ、口いっぱい詰めて喋んないの。ホント可愛い····じゃないや、喉詰めるよ」
「お前さぁ、注意する時はちゃんとしろよな。俺ン時『マジで汚い』とか言ってゴミ見るみたいに見てくるクセにさ」
「は? ゆいぴは汚くないもん。つぅか啓吾に可愛いとか思うわけないでしょ。一緒にすんな」
「そういう事じゃねぇだろ。注意する時に可愛いとか言ってたら説得力ねぇぞって、大畠は言いたいんじゃないのか?」
「朔、あんがとね。けどコイツ、分かってて話通じねぇの。もういいよ」
「お前ら喋ってねぇで食えよ。結人だけじゃ食いきれねぇだろ」
「お前のお袋さんが持ってき過ぎなんだろ。毎回思うけど、結人の腹が膨れたら止めろよ」
「マジでそれな。結人が食えねぇのに俺らが食えるわけないじゃん」
「僕、まだまだ食べれるよ? 皆はお腹いっぱいなの?」
「もう食えねぇな。て言うか結人、この後泊まりだぞ。分かってんのか?」
「··ハッ!! そうだった····。えっと····あのね、美味しかったからね、今日こそ吐かさないで?」
「····わりぃ、多分無理だな」
「あぁ、無理だわ」
「無理だろうな〜」
「ごめんね、ゆいぴ。俺も無理だと思う」
「なんでぇ!?」
「「「「可愛いから」」」」
「意味わかんないよぉ····」
「嘘だからしっかり食え。吐かさねぇように頑張る。お前が腹一杯食ってんの可愛いからな。けど、よく噛めよ」
「もりもり食ってんの、場野くんがいっちばん好きな結人だもんな──イッテェ」
「八千代、おしぼり投げちゃダメだよ」
「網に乗ったらどうするんだ」
「朔、そうじゃないでしょ。人に物投げちゃダメなの。ね、八千代。僕、いっぱい食べるからもっと焼いて?」
「····しゃーねぇなぁ。おい大畠、テメェ今度余計なこと言ったらワックス全混ぜしてやっからな」
「お前の脅しめんどいし地味に嫌なんだけど。なに、ワックス混ぜてみたいの?」
「んなわけねぇだろ。もういいからお前も食えよ」
「皆しっかり食べてる?」
「あっ、琴華さん! はい、たっくさんいただいてます!」
「そう、良かった。まっだまだ持ってきてあげるからね。結人くん、食べれる?」
「はい!」
「結局食うんかよ····。もう結人の分だけでいいわ」
「だらっしないわねぇ〜。アンタらしっかり食べなさいよ?」
「アホか。コイツ1人で何キロ食ってると思ってんだよ」
「あっ、またぁ! 八千代、お母さんにアホだなんて言わないの。めって言ってるでしょ?」
「ばっ····お前······ハァ····」
「あーっはは! 八千代、アンタ“めっ”されてるの!? やっだ〜ぁっははは!! はぁ〜··お腹痛いぃ〜····。結人くん、八千代のことちゃんと躾てやってね」
「躾····僕がですか?」
「結人くんにしかできないわよ」
「は、はい! 頑張ります」
「じゃ、結人くんにはお肉と、他はデザートでいいわね。いくら個室でも、店ん中でイチャつかないでよ」
「わーっとるわ」
「膝に乗っけてるやつの台詞じゃねぇな。お袋さんも、スルーなのがすげぇ」
「慣れだねぇ」
「ゆいぴも慣れたもんだよね」
「慣れてないよ····。恥ずかしいけど、抵抗しても無駄だったんだもん」
「ほら、タン焼けたぞ。食え」
「んぁー····美味ひぃ♡」
「ホント幸せそうに食うねぇ」
「食べてるゆいぴ見てるだけで癒されるね」
「そうだな。結人、こっちも焼けたぞ」
「ん、ぁー····んふふぅ、美味ひぃ♡」
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
Twitterで見つけたこのタグ!
#うちの子たちで焼肉に行くとこうなる
昨日の更新分で焼肉行ってたなぁ🍖
と思って、タイムリーなので乗っかってみましたෆ˚*
最初のコメントを投稿しよう!