啓吾のばぁか

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啓吾のばぁか

「結人、俺がハメてやろっか?」 「うん。お願い····。自分じゃできない····。啓吾、ハメて?」 「いいよ」 「んっ··待って、もっと奥まで····」 「ん? あぁ、ここか」 「あ、入っ··たぁ。えへへ、あったかぁい····」 「ねぇ、ゆいぴ····。なんで手袋ハメてもらうだけでそんなえっちな感じになんの?」 「んぇっ!? どこがえっちなの? あのね、指が上手く入んなかったから····」 「んはは。俺がハメてって言わせたからかな」 「ん? だって、啓吾とりっくんがいっぱい服着せるから動きにくくって····あ、あぁ! そういう事!? もう、啓吾のばかぁ····」 「いや、大畠がバカなのは一理あるけど、結人の反応がエロいからだろ。結人は言動がいちいち可愛いもんな」 「え、朔酷くねぇ? 俺すげぇ自然にディスられてんだけど」 「結人、そういうの俺らにだけにしろよ。他の奴にやったら、そいつの目の前で抱き潰してやっからな」 「えぇ〜、八千代怖いよ····。むぅぅ····そういうつもりないんだけどなぁ」 「はい結人、マフラーもして。外すげぇ寒いかんね。帽子は?」 「ここにあるよ。はい、ゆいぴ。あはっ、かわい〜」 「ふはっ····雪だるまみてぇ。寒ぃつっても着せすぎだろ」 「だよね。動きにくいどころじゃないんだけど。これじゃ鞄も持てないよぉ」 「鞄は俺が持ってやる。今日は特に寒いからな。それくらい着込んでても問題ねぇだろ」 「朔まで····。過保護過ぎるよ。ねぇ八千代ぉ····」 「まぁ、確かに今日マジで寒ぃからな。こんくらいでいいかもな」 「えぇ····。だったら早く八千代ん家行こう? 教室暑いよ」 「ねぇゆいぴ、今日は俺と手繋ご?」 「学校出てからね」 「そんじゃ、反対は俺な。ほら、さっさと行くぞ。荷物貸せ」 「場野、荷物は俺が持つぞ」 「こんくらい持てるわ。お前、クソ執事の菓子アホみたいに持ってんだろ」 「あぁ。今日は色んな焼き菓子持たされたんだ。多分1日で食いきれねぇだろうから、場野ん家に置いておこうと思ってな」 「え、昼食ったやつまだあんの? すげぇデッカい紙袋持ってきてんなぁって思ってたけど····」 「今日のも美味しかったよね。早く八千代ん家行って食べようよ。お腹空いたぁ」 「あ〜··俺、ココア切れてたから買ってから帰るわ。先行ってて」 「なら僕も行くよ。僕の為のココアでしょ?」 「俺らが結人にいれる為のココアな。つぅか、そんなコロンコロンでスーパーなんか行ったら暑ぃだろ」 「まぁ····」 「いいから、先行って綺麗にしてもらっときな? 後でもっと熱くしてやるから」 「ひにゃっ!? 耳元でそういう事言わないでって言ってるでしょ!? あと学校でキスしないでよ····。ほっぺでもダメだよ」 「もう誰も居ないからいいじゃん。口にすんの我慢したの褒めてほしいくらいなんだけど〜」 「なっ、もっ、啓吾のばぁぁぁか!」 「もういいから行くぞ。結人顔赤いじゃねぇか。さっさと外出ねぇと逆上せるだろ」 「あっはは、そだね」 「ぅし行くぞ。結人、手」 「学校出てからって言ったでしょ」 「つぅけどお前、んなもっこもこのマフラーしてっから足元よく見えてねぇだろ。階段落ちんぞ」 「なんなら抱っこしてあげよっか?」 「抱っこなんてもっとダメだよぉ····。もう····手でお願いしますぅ····」 「はいよ。行くぞ」 「はぁい」
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