猫と、世界と

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ここ最近、快晴が続く、関東。埼玉県の空も、今日はまた一段と日が照っていた。 「あれ、猫ちゃん」 にゃーお ベランダに猫がいた。 「可愛い。おかしほしいのかな?」 彼女はそのままベランダの窓戸を開けようとした。 「あ、でもうちのアパート、動物禁止なんだけど」 にゃーお 「…まぁちょっとぐらいならいいか」 彼女は、おいで、と続けて窓戸を開け、自分のところに猫を招いた。 「うわぁ可愛いな。もう飼っちゃおうかな」 彼女が猫の首元を指で揺らすと、猫は喉元をゴロゴロと鳴らして気持ちよさそうにしていた。 そのまま、彼女は、デスク横にあった袋をひょいっと取った。 「お兄ちゃんにもらった、猫の気持ち。安いやつだけどいいよね」 にゃあ 上機嫌そうな様子で、猫は、フードボウルによそられたそのお菓子を、カリカリと食べた。
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