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ざっ!
ざざっ!
ざざざっ!
木立を抜け、枯れ枝を振り払いながら林道を進む。
天然のアスレチック場は身体を燃やし続けた。
そしてそこに辿り着いた。
周囲から一段下がった穴場と化した小さな雪の深み。
その中央にはリフトへと手を伸ばす赤い物。
ふぅぅぅ。ざっ!
一度息を整え、一気に下る。
ざっ!ざざざっ!
ざざぁっ!!
「ふいー。やっとついたよ。」
誰ともなく話しかけ、独りであったことに気付き、少し笑う。
真横には赤い手袋。
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