第四話 懇願

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――― 貴方の愛が少しでもあるなら、その手で僕を壊して? いつか『さよなら』がくるのならせめて貴方の手で…… 貴方の瞳が一瞬でも僕を見てくれたなら、何も見なかったフリをして生きていけたのに。 貴方の愛の行方が僕じゃない何処かにあるのなら、その手で僕を捨てて? いつか消えてしまう愛ならばいっその事貴方の手で…… 『さよなら』が止められない運命ならば、僕の鼓動を止めて? いつか消えてしまう愛ならばせめて貴方の手で…… .
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