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入城しようとすれば、皇后の近衛兵が襲い掛かるが大した妨害ともいえない程度のもの。
そして、アレックスは皇后と弟でもある第二王子と対峙した。
「これはお二人でお出迎えとは」
「……アレックス」
いつも綺麗に着飾った皇后の姿はそこになく、髪はまとめておらずバサバサ、化粧もそこそこなのに、目だけがギラギラとしている。その後ろにはおどおどと怯えた弟。
「私のために急いでいらっしゃらなくても。身支度するくらいの時間は待てましたのに」
「きっ、貴様ぁ!」
アレックスに襲い掛かろうとすれば、周りの騎士に邪魔をされる。両腕を掴まれバランスを崩した彼女はアレックスの前で膝をついた。その彼女に駆け寄る息子の第二王子だが、その彼の体もアレックスの部下に拘束された。
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