8.変わる世界

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 そこからは怒涛の毎日だった。国王の訃報、それに携わった者たちの断罪、貴族や国民たちへの説明。 「首を落とすなんて、野蛮じゃない? それとも高貴な方はこういうのが好きなわけ?」  ノアの言葉に反論もなく、アレックスは苦笑いする。  そして、短い裁判を経て、今日、皇后と第2皇子の公開処刑が行われる。 「同感だな。それでも、見せしめって奴が必要なんだよ。国王を弑するということがどれほどの罪か」 「ただの夫殺しなのに?」  やれやれと両肩をすくめるノアに、アレックスは首を振る。 「それでも大罪に変わりはない」 「僕もたくさん殺したけどね」  戦争とは不思議なもので、その中で敵を殺すことは名誉とされ、それを道端でやれは犯罪となる。またそれも勝てば栄誉だが、負ければ敵味方から断罪される。戦争という免罪符は、どこまでも理不尽なものなのだ。 「俺はそれ以上だ、気にするな」  だからアレックスはそう言った。
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