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それは皇后や第二王子が処刑されて、というところまで含まれる。生かしておけば、のちの遺恨となるだろう。それがいつか彼の命取りになる日が来たかもしれない。だからこれでいい。
「ところでフィーネの進み具合はどうですか?」
そう聞かれ、エリザベスが一瞬返答に困った素振りを見せたので、ディランは「ん?」と首を傾げた。
「いえ、勿論勉強は捗っておりますし、その吸収力も相当なものです」
ダンスはまだまだですが、の言葉にディランは「そうか」と笑う。
「それはいいのですが、少し問題が……」
そんなエリザベスの言葉に、もう一度ディランは「ん?」と首を傾げた。
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