8.変わる世界

17/50
前へ
/399ページ
次へ
 それは皇后や第二王子が処刑されて、というところまで含まれる。生かしておけば、のちの遺恨となるだろう。それがいつか彼の命取りになる日が来たかもしれない。だからこれでいい。 「ところでフィーネの進み具合はどうですか?」  そう聞かれ、エリザベスが一瞬返答に困った素振りを見せたので、ディランは「ん?」と首を傾げた。 「いえ、勿論勉強は捗っておりますし、その吸収力も相当なものです」  ダンスはまだまだですが、の言葉にディランは「そうか」と笑う。 「それはいいのですが、少し問題が……」  そんなエリザベスの言葉に、もう一度ディランは「ん?」と首を傾げた。
/399ページ

最初のコメントを投稿しよう!

400人が本棚に入れています
本棚に追加