クリスマスイブ

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『今日は、勉強大変なのに、来てくれてありがとう。その…嬉しかった。』 「うん。」 組み合うように繋いでいた手を一度離し、今度は両手で、南の右手を包み込むようにして、南の脚の上に置いた。 『いつか、反対の手にする指輪を買えるように頑張るから。だからそれまで、これで我慢してね。』 「我慢なんて……そんな、もう充分だよ。」   言いながら、南が自分の手を、わたしの両手に重ねる。 『好きだから。ずっと、ちゃんと、南のこと好きだから。信じて…。』 「しーちゃん…。(泣)」 『いつか……えっと、大人になったら……二人で一緒に暮らそうね?』 「……。」 『南…?』 「うん。うん…一緒に暮らしたい。(泣)」 『よかった…。』 「もう…大大大大大好き、しーちゃん!」 南さん、本日3回目の飛び付き攻撃。(汗) 「指輪ありがとう、しーちゃん。メリークリスマス♫」 『メリークリスマス♫』 泣き笑い状態の二人。 抱きしめあって、 額を重ねあって、 それからゆっくり、唇を重ねた。   二人で過ごす、5回目のクリスマス。 その日はじめて、わたし達は将来の約束をした。 おわり
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