クリスマスイブ

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紅茶の入ったマグカップをローテーブルに置き、わたしも南の隣に腰をおろした。 『はい…。』 「ありがとう…。えっ?…しーちゃんは、紅茶じゃないの?」 『あぁ……なんだか冷たいのが飲みたいかなぁ?みたいな…うん。だから、わたしは冷たいお茶にしてみた。ハハハハ…。』 いつもより大人な雰囲気の南にドキドキして、のどがカラカラなんて、とてもじゃないけど言えません。(汗) 「いただきまーす。」 マグカップに口を付ける彼女。 “ちょ、ちょいちょーい! ネイルしてますけれども〜。 お手手の爪が、艶々・キラキラしてますけどれも〜。” 『受験生なのに、よくおばさん許してくれたね?』 「お母さん…?そりゃもう、26日(月)からの冬期講習、絶対頑張るから!…って、前々からお願いしてあったから。」 『そう…なんだ…。』 「だって、週末2日がクリスマスなんて、滅多にないでしょう?そこは頑張るよー。」 ドヤ顔の南さん。 まぁ、そのドヤ顔の横顔でさえも、今日はかなり、いやメチャクチャ綺麗で可愛いんだけどね。
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