42人が本棚に入れています
本棚に追加
そのまま二人くっつきながら、暫くボーッとした時間を過ごす。
南の体温を感じながら、暖房の効いた部屋で、二人まったり…。
『そろそろ、洗い物しちゃわないと…。』
「あぁ…うん。でも、もう少しこのままがいいな…。」
『それは、そうなんだけど…。』
「何…どうしたの?」
歯切れの悪い返事に、南が顔を覗き込む。
『プレゼント…。』
「プレゼント?」
『その…いろいろ全部済ませてから、プレゼント渡したくて…。』
「そっか……。分かった、じゃあ…手分けして片付けちゃおう。」
『うん。ありがとう、南。』
「ううん。」
ということで、重い腰を上げ、満腹のお腹を擦りつつ、二人で後片付けをスタート。
わたしは、テーブルの上の物を下げ、ラップしたり冷蔵庫に入れたり。
テーブルを拭き、ゴミを纏めた。
その間に南は、洗い物を全部してくれた。
洗い物の前に、1つに縛った長い髪。
冬定番のモコモコパジャマ。
片付けをひと足先に終えたわたしは、気付けば、そんな南を、後ろから抱きしめていた。
最初のコメントを投稿しよう!