クリスマスイブ

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『まだある……えっ!?これは…図書カード?えっ、いいの?ヤバい、嬉しい!』 更に中に入っていたのは、図書カード五千円分。 何気に、かなり嬉しかったりする。 というか南さん、分ってらっしゃる。 「今回は本当にね…。凝ってもいないし、オシャレでもないし、本当にゴメンね。だから先に渡したかったの。来年は期待してて。マジで頑張るから!」 『そんなの…全然だよ。図書カード、さすが南!…って思ったよ。凄く嬉しい。スマホケースもね。勉強忙しいのに、ありがとう。』 南の右手を、左手でそっと握った。 「うん。しーちゃんが喜んでくれたなら、よかった…。」 ようやく安心したような表情を浮かべる南。 会いに来てくれただけで、充分なのに…。 『じゃあ、わたしからの…渡すね。待ってて…。』 「うん。」 手を離し、ロフトから小さな紙袋を持って来た。 ソファーには座らず、ローテーブルを少しずらし、南の前に正座した。 背筋を伸ばし、深呼吸を1回。 『コホン…。えっと……クリスマスプレゼントでふ。…です。(汗)どうぞ…。』 思いっきり噛みながら、わたしは、南に紙袋を差し出した。
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