42人が本棚に入れています
本棚に追加
『まだある……えっ!?これは…図書カード?えっ、いいの?ヤバい、嬉しい!』
更に中に入っていたのは、図書カード五千円分。
何気に、かなり嬉しかったりする。
というか南さん、分ってらっしゃる。
「今回は本当にね…。凝ってもいないし、オシャレでもないし、本当にゴメンね。だから先に渡したかったの。来年は期待してて。マジで頑張るから!」
『そんなの…全然だよ。図書カード、さすが南!…って思ったよ。凄く嬉しい。スマホケースもね。勉強忙しいのに、ありがとう。』
南の右手を、左手でそっと握った。
「うん。しーちゃんが喜んでくれたなら、よかった…。」
ようやく安心したような表情を浮かべる南。
会いに来てくれただけで、充分なのに…。
『じゃあ、わたしからの…渡すね。待ってて…。』
「うん。」
手を離し、ロフトから小さな紙袋を持って来た。
ソファーには座らず、ローテーブルを少しずらし、南の前に正座した。
背筋を伸ばし、深呼吸を1回。
『コホン…。えっと……クリスマスプレゼントでふ。…です。(汗)どうぞ…。』
思いっきり噛みながら、わたしは、南に紙袋を差し出した。
最初のコメントを投稿しよう!