きよい、この夜

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『もう一人のオレが、お前を殺すかもしれない。お前を愛しすぎて』 私は彼の最後の言葉を知ることはできなかった。気付いた時には、ここにはいなくなっていた。 忘れていた、彼と彼の衝動の欲望を取り戻すために、私は存在する。 ああ、私は彼の中で、解けて消えたのだ。清くて聖なる、この夜に。
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