『 それぞれの新年 』

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いつの間にか 美沙の後ろに黄道が立っている。「つまり…この警報装置は小湊の声で作動した…ということだ」 「ジュン?!」 「あれ、黄道?」 「…潤さん?」 「黄道さんっ?」 「黄道さん?!」 一斉に黄道コールが起こった。 「…わたしの声?」 美沙が自分に指をさす。 「小湊にもわかりやすく説明すると…君の声の容量で、テラスのガラスが揺れたのが原因だろうーー」 黄道は 片目をつむり 「…ビミョーにな」
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