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開いている片ほうの目の高さに
人差し指と親指を5ミリほど離して見せた。
「ガラスが揺れた…? なんでわたしの声で?」
美沙は
納得ができない様子で眉を寄せる。
「そりゃもちろん大声だったからさ」
「小湊さん、どんだけ肺活量があるのよ? 声で警報装置が鳴るなんて」
押水と結に続いて
「耳がキーンってなったもんな?」
「ほんとだよ。僕なんか一瞬、周りの音が聞こえなくなったもんね」
「つまりーーバカ声ってやつ?」
「それ怒声ってこと?」
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