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「書類は入れた?」
「おう、入れた」
「お弁当は?」
「入れた」
午前八時。俺は彩也香と一緒に二〇二号室を出た。
彩也香がいた二〇三号室は先週から新しい女性入居者が住み始めた。
「家賃が勿体無いね」
そう言ったのは彩也香だ。
あの日遅刻して皆勤賞は逃したが、翌月から彩也香と一緒に住み始めた。
家の中は彩也香の甘い香りが満ちている。
六万の家賃は彩也香と折半で三万浮いた。
そして彩也香のお陰で、忘れもの王の称号は外された。
レアキャラ彩也香を獲得すると、さまざまな特典が付いてきた。
【完】
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