クリスマスの愛

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「俺はカトウショウ。26歳で建築業やってる」 「キタムラカイです。25歳の弁護士です」 「ナガオカコウジだ。27歳のサラリーマン」 「僕、ミムラリクです。26歳で一応医者」 男性軍が次々に名前を名乗る。 「タカクラミナミですっ!25歳独身笑」 「アサヒナサラだよー。26歳のアラサー女子」 「・・・・・・あ・・・。ナナセミオ、です。25歳です」 ミムラリク・・・・・・三村理久。女――澪の元彼だ。 「女性方は職場みんな同じなのー?」 「はいー。地味な事務職ですね」 全体での話がやがていくつかのグループになっての話になると、澪のもとに陸が来た。 「ナナセミオちゃん・・・って言うの?」 「はい。・・・・・・ミムラリクさん、ですよね」 「わぁ、覚えてくれてたんだ。嬉しい」 優しく微笑む彼に、今までのそっけない面影はなかった。 ――女の顔なんてメイクが変われば変わるのよ―― 今はもうやめてしまった職場の先輩の言葉が、澪の頭に蘇る。 澪は今日、ブルーベースのメイクをしている。理久といたときはピンクっぽいナチュラルメイクだった。 たっらそれだけの変化なのに。 「はじめまして。よろしくね」 はじめまして、なのか。
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