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無事4時間目までが終了し俺達4人は昼食を取りに食堂へと向かっている。
とここで華僑学園の授業形態とか食堂について少しばかり説明しておく。
この学校は特別なところがあり、授業に来る先生が4人しかいない。国語 社会、数字 理科、英語、その他で受けている芸術科目で1人ずつしか先生がいない。その代わり毎回空いている先生が来るから授業内容が重複したりする場合もある。まぁ基本は同じ先生しか来ないし特別なことがない以外は心配する必要は無いな。
授業形態の話はここまでにしておく。
まぁあとは食堂の話だか…
「おーい瀬采!いつまでぼーっとしてるんだ?」
巽がぼーっとしていた瀬采を呼ぶ。
「……巽か、済まない。」
「はい瀬采。耳栓」
凛月は瀬采に耳栓を渡した
瀬采はマフラーの下に耳栓をする
そして裏鬼は先に扉の方に向かっていた
「開けるぞ」
そう裏鬼が言って開けた瞬間
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
と歓声が響き渡った。
いや、俺らはアイドルか何かか?と毎回思う。
まぁ、俺と裏鬼はそんなの気にしないように歓声の中を進み凛月と巽は途中会釈をしながらも進んでいく。丁度窓側の方が空いていたので俺らはそこに座ることになった。
「やっぱり何回来てもこの歓声には慣れないや」
凛月は耳栓を外しながら首をぶんぶん振っている
「分かるよ、その気持ち。でも慣れたくないけどね」
巽も耳栓を外して凛月に同意した。
「鬱陶しい」
裏鬼はそう吐き捨てて食堂のタッチパネルで注文をし始めた。俺もだいたい裏鬼と同意見だから黙って裏鬼の注文が終わるを待っていた。
「そういえば食堂来るの1週間ぶりかも」
「そうなのか?」
「ほら巷で有名な転校生君いるだろ?」
「そいつのせいで俺もさらにこの食堂に来たく無くなった。」
「僕も気が乗らなくて…あんまり来てなかったんだ」
3人は三者三様のことを言っているが見るからに転校生の事が好きでは無いのは明らかだろう
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