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なんやかんやあって新入生歓迎会直前まで迫った
がここでひとつ問題が起こった。
「委員長、これどーするんスか…?」
俺は目の前にあるコスプレを見てドン引きをした。
「1つ思ってなァ。皆ジャージでやるって面白くないだろォ?だから用意したんだよコレ。防水加工もしておいたから安心だぜェ」
いやそういう話じゃねぇんだけどな!?
いや見るからに男が着るもんじゃないのが入ってんだよな…
「委員長コレ男が着るやつじゃないっス」
「あぁ女もんだな。」
「ここ男子校なの分かってるっスよね?」
「分かってるぜ?」
「じゃあ、なんでこんな服用意したんだよ!?」
「いやこっちの方が面白いだろォ?女みてぇな顔のヤツもいるんだしなんとかなるだろ」
我らが委員長はフリーダムすぎだ…
さっきからずっと神楽先輩なんて女物の服の方向見てハサミで切ろうとしてるんだけどな…
「ちゃんと男物も用意したじゃねぇか」
「「そういう問題じゃねぇよ!」」
類と俺は声を合わせてそう言った。
「まぁ百鬼の暴走は今に始まったことじゃないし置いといてコスプレ誰が何を着るのかぐらいちゃんとしておこう…」
さっきまでハサミで衣装切ろうとしていた神楽先輩は落ち着いたのかそう言って俺と類に紙を渡してきた。
内容はコスプレに関するくじ引きについてだ。
「コスプレするにしても公平でないといけないからね。クラスに事前にこの紙を掲示してもらってくじ引きをして貰う。そうしたら本番に、番号のものを来てもらえれば問題ないと思うけど…」
「コスプレ番号決めるのは俺たちっスよね?」
「まぁそうなるね。それこそ不公平になるか」
「まぁ俺達誰か女装すれば大丈夫じゃ無いっすか」
「じゃあ類やる?」
「いや俺は嫌です。神楽先輩の方が似合ってるでしょ」
「俺も嫌だからね。うーんでも百鬼も瀬采もそういうタイプじゃないし」
俺たちが唸っていると扉が開いた。
「お前たち、新歓の文書提出出来るか?」
「「「「あっ!!!!コレだ」」」」
俺たちは同時にハモって目の前にいる東堂先輩を指さした。
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