先輩と先輩 2

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先輩と先輩 2

 とある秋の夜、焼肉屋にて究極の質問を迫られていた。  グリルを挟んだ向かいの席には営業部きっての美貌を持つ氷雨先輩と、向かって右にはその彼女の先輩にあたる、これまた同部署の花である春埼先輩が座っている。二人はその淡麗な顔を揃えて俺をまじまじと見つめていた。二人の頬は酒のせいで赤らんでおり、その魅力的な顔が一層艶かしさを帯びている。 ……一体どうしてこんなことに。
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