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事の始まりは数日前に遡る。
営業部でハロウィンイベントを企画するにあたり、俺と春埼先輩と氷雨先輩の三人でチームを組む事になった。企画提案と認可申請の手続きは春埼先輩、マネジメントや会場の確保、そしてコスプレをしての売り子などを氷雨先輩、道具や衣装の買い出し、什器の設置を俺がするなど役割を分担し、恙無くイベント経営を行った結果、顧客から大きな反響をもらい成功に終わった。
そして、会社からは成功したことにより報償金が下りた。
「せっかくだから打ち上げに行こうよ」
お金ももらったんだし、と会場からの帰り際に春埼先輩がそう提案した。
「良いですね!」
俺はその誘いに二つ返事で賛成した。
「今日は花金だよ! 飲みに行くしかないじゃん! 懍ちゃんは? 」
「行きます」
いつの間にか隣に居た氷雨先輩が間髪入れずに即答した。
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