先輩と先輩 2

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 事の始まりは数日前に遡る。  営業部でハロウィンイベントを企画するにあたり、俺と春埼先輩と氷雨先輩の三人でチームを組む事になった。企画提案と認可申請の手続きは春埼先輩、マネジメントや会場の確保、そしてコスプレをしての売り子などを氷雨先輩、道具や衣装の買い出し、什器の設置を俺がするなど役割を分担し、恙無くイベント経営を行った結果、顧客から大きな反響をもらい成功に終わった。  そして、会社からは成功したことにより報償金が下りた。 「せっかくだから打ち上げに行こうよ」    お金ももらったんだし、と会場からの帰り際に春埼先輩がそう提案した。 「良いですね!」  俺はその誘いに二つ返事で賛成した。 「今日は花金だよ! 飲みに行くしかないじゃん! 懍ちゃんは? 」 「行きます」    いつの間にか隣に居た氷雨先輩が間髪入れずに即答した。
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