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第三話『また、来世でね。』
そのまま私は、数分間動く事が出来なかった。
💜:…ハッ…!何してるんだ…!とにかく、救急車…!!
ピーポーピーポー🚑
そして心恋は、救急車で運ばれ、私もついていった。
💜:心恋…多分…全部私のせいだと思う…
なぜか分からないけど、そう思っちゃう…(泣)心恋…ごめん…
心恋は、死ぬか生きるかの間をさまよっていた。
あの時、もう少し早く救急車を呼んでいたら…また違ったかもしれないのに…
それから何日も何日も…心恋は目を覚まさなかった。
一週間経っても…二週間経っても…
『ごめんね。心恋。心恋は目を覚ますの?
私はね。苦しくなる人生なんて無理。だから、私は目を覚まさない。
バイバイ。来世、また会えると良いね。』
ーー病院の屋上ーー
💜:(泣)…ごめんね。心恋。こんな私を…許してね。
心恋は…多分もう死ぬ。だったら、私も死ぬ。
そんな選択しか出来ないくらい、ショックで陥っていた。
💜:(過去に戻りたい…何が間違いだったの…?)
そう思いながら…泣きながら…飛び降りた。
ヒュ~🍃
冷たい風が肌に触れる。
上を見ながら…最後の景色を見ながら…
段々下に降りていく事を待ち続けていた。
心恋、ごめん。前までは。本当に嫌な人生だった。
何で生きてるの?って自分で問い詰めてた。でもね。心恋に会って分かった。これから楽しい日々が始まるって。楽しい人生を歩めるんだって。
心恋の存在は、私のかけがえのない…宝物だよ。
ーーーーーーーー
💙:Zz……んん?…ここは…病院…?確かあの時……って摩耶は…?
🏥:えっ!!!心恋さん!!??
💙:あっ…こんにちは…
🏥:こんにちは!体は大丈夫?辛くない?
💙:はい…今の所は…
🏥:そっか。良かった!ちょっと待っててね。
他の看護師さんに知らせてくるね。
💙:あの…!摩耶はどこですか?
🏥:摩耶…?あ、あの女の子の事かしら。毎日来てくれてたわよ。
今日も来てたけど…どこ行ったのかな〜。
💙:そうですか…すみません…
🏥:全然!じゃあ、呼んでくるわね。
💙:はい……。…?何この紙。
ペラッ
ただの紙だと思っていた。…でも…内容は多分…心恋からだと思う。
💙:ごめんね。心恋。心恋は目を覚ますの?…………
どういう事?摩耶…摩耶…!!
どんどん呼吸が荒くなってくる
💙:(摩耶は…私が死んだと思って…私の後を追って……
さっきまでここにいたって事は、まだ病院付近にいるはず…
自殺する場所…自殺の方法…それは…『飛び降り自殺』。)
その言葉が頭の中に過ぎった瞬間、突然勝手に立ち上がった。
そして、階段の方へ向かう。
自分でも分かった。止めに行くんだって。私は生きてるよって言うんだって。
ーー第三話完結ーー第四話へ続くーー
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