第一話『一つの本』

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第一話『一つの本』

『一つの瞳になった私。元々人間には、二つの瞳がある。 でも、事故に巻き込まれた私は、一つの瞳を失いました。 あの事故のせいで、私の幸せだったはずの人生も…失いました』 私の名前は『環状 摩耶』。小説家だ。 小学生の頃から、友達と小説のが趣味だ。 大人になった今も、書き続けている。 元々の夢は、医師だった。でも…高校の時に片目を失った。 医師なのに、その人が病人じゃ、ダメだ。だから夢を諦めた。 私の人生は最悪だった。私の家族は、お母さんが主婦。 お父さんが刑事だった。事故があった日、そのまま犯人は逃走。 お父さんが交じる刑事さん達は、犯人を取り調べした。 お父さんとも約束した。『犯人を絶対捕まえる』って。 その数日後。お父さんはいなくなった。 『ごめん』という紙と離婚届の紙を残して… 今、一緒に小説を書いているのは、『平屋 心恋』。 私が職業をどうしようか考えている時に、『小説家に一緒になろう』 って言ってくれた。本当に大切な親友だ。 で、次出す本は…『一つの瞳・一人の人間』だ。 これは、私を元にした話…半分『ノンフィクション』作品だ。 心恋が、 『摩耶の今までの人生の辛さ。 気持ちを…誰かが…一人でも良いから、分かち合ってほしい。』 そう言ってくれた。だから、感謝の気持ちでOKした。 💜:高校の時の事を、書けば良いんだね? 💙:うん。辛くならない程度でね。 💜:…ありがとう。 💙:全然だよ!じゃあ、書き始めよっか。 💜:は〜い! カキカキカキ✏ 💜:(確か…あの時、歩道側の信号は青だった…   だけど、飲酒運転の車によって…私は……)はあ…はあ…はあ… 💙:…摩耶!?ごめん…思い出させちゃって…… 💜:…ううん。ご、ごめんね… 💙:何で摩耶が謝るの…とにかく、一回休んで… 💜:うん…ありがとう… そうやって、私達は一ヶ月間くらいかけて、『一つの瞳・一人の人間』 という本を作った。辛かったけど、それ以上の思いを込めて書いた本だ。 簡単に本の説明をすると… 『片目を失った主人公が、昔からの夢だった医師を目指す。障害者だからという理由で、医師は無理…といわれた主人公が、その社会を覆す』っていう話 💜💙:完成〜〜!!! 💙:作り終わった〜!   これで…摩耶の思いが読者さんに、届いてくれると良いな… 💜:…心恋。 💙:何? 💜:本当に本当に…ありがとう! 💙:いえいえいえいえ〜! 💜:wwやっぱり心恋が親友で良かった〜! 💙:私も。摩耶が親友で良かった。じゃあ、出版社に出しに行こ! 💜:うん! ーー第一話完結ーー第二話へ続くーー
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