忘れものを忘れていた。

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 漫才は誰かの心を照らしあたためる最高の話芸。  そう言ったのは、羽柴真太郎という男である。  今夜、俺たちは去年の忘れものを取り戻した。肉まんというトロフィーを手にした。来年もこうして笑って泣いて、肉まんを食べる俺たちでいたい。  それが俺の来年の目標だ。
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