第2話 天王寺玲央がスーパーアイドルでいられる理由ー海斗Side

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「何でわしが月9に呼ばれんがじゃー!」 「ちょっと誰⁉︎ 龍馬に酒飲ませたの!」 「いつになったら出られるがよ⁉︎」 龍馬様が騒ぎ出した。 龍馬様は酔うと土佐弁が出るのか。 「お酒って楽しくなっちゃうよねー」 「おい、お前も結構飲んでないか?」 「ねぇ、海斗。俺の事もっと愛して欲しいな」 ん? 「海斗、早く逃げてっ! 玲央、酔うとキス魔になるから!」 「はぁ⁉︎」 「海斗ー、好きー!」 「こら、玲央! 後輩にそれはダメだって!」 ハルヒさんが玲央を取り押さえて何とか助かった。 酒癖悪いアイドルってすげぇ嫌だな……。 美月には見せたく無い図だ。 「こんな大人にはなりたくないよねっ。海斗。モモセは絶対嫌!」 「そうだな……」 タダシさんはというと既に酔い潰れて寝てしまっている。 「ごめんね、二人とも。介抱手伝ってもらっちゃって」 「皆さんお酒が弱いんですね……」 「そうそう。タダシはすぐ眠くなるタイプ、龍馬は語り出すタイプ、玲央は気に入った子にちょっかいかけ始めるタイプかな。あ、だからグループ以外の飲み会の時はみんなあんまお酒飲まないんだって」 まぁ、あの酔い方は業界人に見せられないわな。 「ハルヒさんは強いんですね?」 「うん、俺はテキーラさっきどかどか飲んでたくらいには強いよっ」 ハルヒさんがお酒強くてタダシさんが弱いのは意外だったな。 人は見た目じゃ無いって事かぁ。 「早く海斗達に飲めるようになって欲しい!」 「俺、高校の保健体育でやったパッチテスト大丈夫でした」 「やっぱ⁉︎ 何となく海斗はお酒強そうだもんね! モモセは?」 「モモセも弱いと思いますぅ」 「お願いだからタダシくらい可愛い酔い方で酔ってね⁉︎」 今は高2だからあと3年か……。
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