第1話 俺が超えるべき存在はアイドルー海斗Side

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「次は俺様だな。皇龍馬だ! お前ら、俺の事は龍馬様と呼ぶ事。メンバーカラーは紫!25才。世界で一番かっこいいアイドルとは俺の事」 皇龍馬……やたら深夜ドラマに出てるメンバーで母ちゃんが好きだって言ってたな。 テレビで見たまんまナルシストで偉そうな奴だな……。 「はいはいはーい! 次は俺! 城ヶ崎ハルヒだよ! メンバーカラーは黄色で、バラエティー出まくってまーす! 23才! 今までずっと最年少だったから後輩が出来て嬉しいなぁ!」 城ヶ崎ハルヒもまんまだ! 常にハイテンションで彼が出るバラエティー番組はいつも高視聴率なんだよな。 「次は俺か。二条院タダシだ。26才、メンバーカラーは青。よろしく」 「ちょっとタダシ! 情報量少ないよ! 龍馬も内容うっすかったけど、それより薄い!」 「は? ハルヒ、俺様のどこが薄いんだよ?」 「ほら、深夜ドラマ担当とか高知弁が話せるとかさ!」 「恥ずかしいだろうが! 高知出身で名前も龍馬なんて! 出身地は非公開にしてんだよ、公式ではっ! それに深夜ドラマより俺は月9を目指してっから!そこはアピールしたくないぜよ」 あ、高知出身だから龍馬なんだ…….。 「それで、タダシはもうちょっと喋ろっか」 「ハルヒ、無視しなさんなや!」 「タダシだ。たまに時代劇にも出る、身体を鍛えるのが好きだ」 「あと、ダンスが一番上手いよ!」 イメージ通りクールな人だし、ガタイも一番良いな……男の中の男って感じだ! かっこいい! 「じゃあ、次はモモセ。自己紹介お願い出来るかな?」 「はーい! 白雪モモセ高校二年生! 元々配信者で歌ってみたとか踊ってみたとか上げてましたぁ! よろしくお願いしまーす!」 モモセは配信者だったのか。 「あ、知ってるよ! 俺らの曲やジュエスタの曲の踊ってみた観た!」 「はい! あと小さな頃にジュニアモデルもやってたりー」 まずい……元・陸上部、ダンスや歌の経験0、芸能界は入りたての俺! 「世界一可愛いのは自分ってオーディションで言えるのマジですごいよね! 俺なんか無理ー!」 「は? 俺様だって自分を世界一カッコいいと主張してるが?」 「龍馬とモモセって似てるかもね……」 「えー? 僕、龍馬さんみたいな色気無いですよぉ! まだ若すぎるし」 モモセは常にあざとい男なんだな。 アイドルってキャラ付け大事って言うもんな。
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