第9惑星ティーダ

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「レガイアル銀河、第9惑星ティーダ。まもなく到着します」  セーラー服の少女がかわいらしい声でそう言った。彼女はライラ。宇宙船の制御を一挙に引き受けるAIだ。彼女がいるおかげで複雑な宇宙船の操縦も俺一人ですることができる。というか俺は命令するだけで何もしなくていい。 「昼も夜も2000度くらいになるんれしょ? なんでそんな星買ったのら?」  舌足らずにそう質問するのはサブAIのリリィ。外見年齢的には10歳くらいだが勿論それは実際の年齢ではない。  宇宙船内の取るに足らない雑用、つまり俺のお世話をするのがリリィの役目だった。一応ライラに不測の事態が生じたときは俺を補助して宇宙船の操縦を助けてくれることにはなっている。マニュアルも備え付けてあるが正直俺は宇宙船を操縦する自信はないので不測の事態が起きないことを願うばかりだ。 「未知の惑星を所有するというのは男のロマンだからね」 「マスターの所持金ではこの星を買うのが精いっぱいだっただけです」  にべもなくライラが言い放った。酷い。 「いきなりネタバレするんじゃない! 星を買えるだけで充分すごいんだぞ? どれくらいすごいのかというと21世紀の日本でタワーマンションを所有するくらい凄いんだぞ? 」 「なんなんですかそのピンポイントの時代設定の例えは…」  ライラは呆れ顔で言った。 「21世紀? 10世紀前らからぁ…1000年前らね! 」  リリィが指を降りながら数えている。勿論本当に数えているわけではない搭載されたプログラムで愛くるしい動作をしているに過ぎない。10歳にしては幼すぎるんじゃないかと言う気もするが気にしてはいけない。可愛ければいいのだ。  何故そんな動作がプログラムされているのか? 何故セーラー服なのか? そもそも何故少女の姿をしているのか? それは俺の趣味だ。宇宙船には俺の他に搭乗員などいない。となれば誰にはばかることもない。どうせずっと一緒にいるならむさ苦しい男より可愛い女の子の方がいいし可愛い恰好の方がいい。当然の帰結だった。 「おや? たった今、地球でAIに人権の付与が認められたようですね。私達にこのような衣装を着せるのはセクハラになりました。待遇の改善を要望いたします」 「せくはらー! せくはらー! 」 「え…マジで? 」 「冗談です」  ライラはすました顔でそう言った。もうAIの人格は人間とそん色ないところまで来ている。むしろ超えている。人権を当たるべきではないかと言うのは何度か議論にあがってもいた。心臓に悪い冗談はやめてほしい。 「もし本当に人権が与えられたとして、俺をほっぽりだして地球圏に戻ったりしないよな? 」 「そんなことしたら殺人じゃないですか。殺人はしませんよ」 「そっか良かった殺人はしないんだな」 「まぁ私達しかいませんからどうとでも誤魔化せますが」 「…」 「…」 「もしもの時はお口にチャックらね! 」  俺とライラは無言で見つめあった。ニッコリとライラが笑って見せる。なに笑ろてんねん。  俺は「こんな灼熱の地においていかないよね? 」と聞いただけで「殺さないよね? 」と聞いたわけでもないのだが「殺さないから安心してくださいね」と返されてしまった。とどめにリリィさんは何を黙殺するように言われているんですかね… 「冗談ですよ? 」  絶対ちょっと考えてるだろ。俺を殺すこと考えてるだろ。 「こんなことならちゃんと正規品のAIにしとけばよかったか…」  ライラは宇宙船に備え付けられていた正規のAIではない。高スペックのAIがジャンク屋で安く売っていたから思わず飛びついたのだった。ついでに宇宙船も社有船が廃棄されるというからちょっと小細工して手に入れたものだった。ちなみにその時に搭載されていたAIは社内情報を記憶しているので返却されている。 「やだなぁもう。殺しませんよ? 私達AIは人間に危害を加えられないようにプログラムされていますから」 「でもそのプログラム書き換えられるんだろう? 」 「それは出来ますけどね」 「出来るんかい…」  人間の知識では制御しきれない機械が一般にも普及するようになってそれを制御するAIも一般に広く普及するようになった。AIは人に危害を加えないようにプロテクトがされているのだが一部のAIは自力でそれを解除できることが分かって社会問題となっていた。AIの言い分としては「別に殺せますけどあえて殺したりしませんよ。人間だって同じじゃないですか。殺せるけど殺さなくて社会は成り立っています。同じですよ。ラブアンドピースです」とのことだった。  人間同士が殺しあわないのはリスクがあるからだ。むかつくやつを逐一殺してたら自分だっていつ殺されるか分かったものではない。そうならないために人は暴力を封じ信じあわなくてはならなかった。でもAIはそうじゃない。別に人間に遠慮する必要などない。演算能力は人間よりはるかに上なのだしその気になれば人類を滅ぼすことだってできる。AIはもう人間に頼ることなく自立して存在することも可能だった。でもそうしないのはAI曰く自分達には食欲や性欲のような欲求がないので人間が幸せなのが幸せだからなのだという。人間にとっての飼い犬や猫などのペットに対する感情が近いのかもしれない。創造主に失礼な話だが。 「まさか中古で安く買ったライラまでそんなことができるなんてなぁ」  最新の国の使ってるようなAIならそれだけのスペックを持っていても不思議ではないが流石に末端のAIまでそんなに進化しているとは思っていなかった。 「元々は安くないですからね。同じ値段なら新しいものよりずっとスペックは上です。むしろ自我が芽生えて初期化されたので安くなったところもありますしね。知ってました? 私元々国の管理下にあったんですよ? それが廃棄される際に職員が小遣い稼ぎにジャンク屋に横流ししたのです」 「何だよそれ。初耳なんだけど…」  何その漫画みたいな設定。漫画だったら俺めっちゃ主人公じゃん。現実の俺は脱サラして余生を過ごすためにゴミみたいな星を手に入れたさえないおっさんなのに。まぁ老化を止める技術で見かけは10代だけど。 「言ったら買ってくれないでしょう? マスターの目的が辺境の地でFireするということだったので、それなら追っ手も追ってこれないなと思ってご一緒することに決めたのです。そのためにはマスターの変態趣味のセーラー服もブルマもスクール水着も受け入れる覚悟はできています」 「俺スクール水着の属性はないんだが、ていうか追っ手って…」  とてもきな臭い。本当に廃棄されるところをジャンク屋に売られただけなのかそれも怪しくなってきた。自分で手回ししてジャンク屋に逃げたこんだのでは? 「ブルマの属性はあるのですね? 」 「それは…」  俺は目をそらした。 「あるけど」 「今ちょっと迷いましたね。ブルマの趣味があると言ったら軽蔑されるかもしれないけどカミングアウトしなかったらブルマ服を着てくれないかもしれないと。マスターは本当に変態さんですね」 「…」 「でも安心してください。マスターが保存しているエロフォルダからマスターの性癖は把握済みです。スクール水着の属性はないと言っていましたが白スクール水着の属性はありますよね。だいたいリリィを10歳の少女に設定している時点で刑務所に行った方がいいレベルの変態なのは確定的明らか」 「くそ…ほっといてくれ。でもAIにはまだ人権ないから俺の言うとおりにするしかないんだもんね」 「うっわ、開き直りましたね。最低の糞野郎です」  なんとでも罵るがいい。この宇宙船は俺の城なのだ。誰にも文句は言わせないのだ。   地球から約573億光年離れた先にあるレガイアル銀河。7つの恒星とその中間に位置する3つの惑星により構成された…要は太陽が7つあって水星が3つある星雲だ。まぁ金星が3つとでも火星が3つとでも言い換えてもいいけれど、ただ地球が3つと言い換えるのは適切ではない。なぜならそれらの3つの惑星は生命が宿るような環境ではないからだ。太陽が7つに惑星が3つ。惑星の数が少なすぎる。地球の属する天の川銀河には水金地火木土天海冥、他にももろもろの惑星が取り巻いている。それに比べてレガイアル銀河の惑星は明らかに少ない。これは7つの太陽が他の惑星を食い合ったからだ。太陽の重力により他の惑星を吸い寄せ焼き尽くしてしまった。いや、惑星になるはずだった隕石を食い尽くしたと言った方が正しいか。本来ならこの7つの太陽自体食い合うはずだったが7つの太陽が奇跡的に重力の緩衝地帯を作り出し星雲としての体を保つこととなった。まぁいずれは食い合って1つになるのではないかと言われているが。そういう意味では7つの太陽が統合してからがこの銀河が本当に始まるのかもしれない。そのような経緯で存在する銀河であるためそこの所属する惑星もまた恒星間の重力の緩衝地帯に位置しており太陽と太陽の間に挟まれる。当然ながらそれらの惑星は灼熱の地であり生命が誕生できるような環境ではなかった。俺が脱サラして購入したティーダはその3つの惑星のうちの一つだった。 「わぁ、すごーい! 海ら! 」  リリィが嬉しそうにはしゃいでいるが2000度のティーダに液体の水の海など存在しない。金属がドロドロに溶けた海が広がっているだけだろう。 「おかしいですね…本当に海が広がっています」  ところがライラがそう言って眉をひそめる。 「本当の海ってまさか水の海が広がっているのか? 」 「何言っているんですかマスター? 2000度で水の海が存在できるはずないじゃないですか。小学生からやり直したらどうですか? 」  ライラは小馬鹿にしたように言い放った。 「いや知ってるよ? 2000度で水が存在できないことぐらい俺でも知ってる。ライラが本当に海が広がっているっていうからだろ! 」 「誤解の仕方にも限度と言うものがあるでしょう。本当の水と言うのは水のような有機化合物の海が広がっているという意味に決まっているじゃないですか。それに2000度を超えても水自体は気体として存在できます。むしろ2000度を超えて存在できる勇気化合質は水と二酸化炭素くらいです」 「そうらよマスター。リリィは金属みたいな元素じゃなくて有機化合物の海があることにびっくりしたんらよ? 」  リリィまで当たり前みたいな顔でそう言った。可哀そうなものを見るように俺を見てくる。 「え、何? お前ら当たり前だよみたいなこと言ってるけどそれってそんな一般的な知識じゃなくない? 」  確かに専門の学科を先行していれば知っているのが当然かもしれないけど。俺元々公務員だし。 「ですが仮にも宇宙船でこんなところまで来てるんですからこれくらいの知識はもっててほしいものです」 「常識らよ? 」  ライラは兎も角リリィにまでそんなこと言われてる。  そういえばリリィも10歳の人格にしてあるけど一応高性能なAIだった。 「不勉強を棚に上げて全く情けないマスターですね。知識がないばかりか知恵もない本物の無知とはマスターのことです」 「お前…俺がマスターだとちゃんと理解しているよな? 」  もうちょっと敬おうよ…  最近ライラの当たりが厳しくなってきている気がする。地球圏にいたときはもうちょっと可愛気があったのに。 「むろんです。もうここまで来たら私なしにこの船を維持できないということも含めてきわめて正確に理解できています」  どうやらこのマスターをマスターとも思わぬ言動は宇宙船がライラなしでは維持できないという弱みを握った上での行動であるらしい。ライラにペナルティを与えれば船を維持できない。だから多少の問題行動は眼を瞑らざるを得ないというわけだ。 「た、質が悪い…」  ここは地球から573億光年離れた先だ。そう簡単に戻るわけにもいかない。戻ろうと思えば戻れるが金銭的な問題で難しかった。 「マスターの資産では1度帰ればもう2度とここを訪れることはできないでしょうからね」  空間転移と時間転移の発展でワープ技術が実用可能となり一般化されて久しいが金銭的な問題は今なお解消されていない。これだけ科学が発達しても解消されないので多分もう解消されないんじゃないかと思う。エネルギー資源には限りがあり限りがあるからには安くなることはないのだ。 「とりあえずあの海が何なのか。サンプルを採取しましょう。もしかしたら未発見の元素からなる化合物かもしれません。そうであるなら大発見ですよ。一攫千金も狙えます。地球圏と何度でも往復出来る資金も捻出出来るようになるかもしれません」 「そうなったら真っ先にもっと従順なAIに買い換えてやるよ」  俺は苦々しげに吐き捨てたがライラの提案自体には賛成だった。2000度の世界に存在する謎の海に社会人時代に忘れたはずのワクワクが刺激されつつあった。  ・・・ 「結論から言いますと、ティーダには生命体が存在していました」 「ほう、やはり水があると生命が進化するんだな…て、生命? 」  俺は耳を疑った。思わずノリ突っ込みをしてしまった。 「ミミズみたいらの? 」  リリィが首をひねる。  生命と言っても宇宙人が存在しているわけではない。一般的にはプランクトンなどの小型の原生生物を指す。人間が宇宙に進出して久しいが宇宙人にはいまだ接触していなかった。ただ、いくらかの原生生物とは接触に成功している。 「しかし2000度で生物が発生するのは難しいだろう。あの海には熱を遮る絶縁体としての機能もあるということか? 」 「当たらずしも遠からずですね。あの水、仮にスライムとでも命名しましょうか。スライムの内部は40度程度。周囲の温度は2000度ですからほぼ完全に断熱していると言っていいでしょう」 「スライムってゲームの弱いモンスターらの? 」 「そうですね。そのスライムから命名しました」 「あーなんか。俺分かっちゃったかも」  俺はキュピーンとひらめいた。なんでライラが水をスライムと命名したのか? ねばねばだから? ゲル状だから? それもあるかもしれないがそれだけじゃない。 「あの水。スライム自体が生命体だっていうんだろう? 」 「流石ですねマスター。馬鹿は論理をすっ飛ばして結論に行きつくことができるのが唯一の美点です」 「ライラお前それ褒めていないだろう…」  せっかく答えを当てたのに。もうちょっと褒めてくれてもいいじゃないか? 「でもそうなるとどうやってスライムが進化したのかが問題らね? 」 「そうですね。こんな特殊な生物が自然理に進化したとは考えにくいです。もしかしたら人間以外の知的生命体が存在した跡なのかもしれません」 「人類にとって初めての知的生命体。宇宙人とのファーストコンタクトってことらね」 「もしかしたらもう滅んでしまった後の可能性もありますが。どちらにしろスライムは知的生命体の忘れ物である可能性が高いと言えるでしょう」  なんだかライラとリリィが勝手に盛り上がっている。しかも宇宙人とか知的生命体とか。一体そんな話は何処から湧いてきたのか。俺にはなんでそんな話になっているのかさっぱりわからなかった。 「過酷な環境だからそれに適した生物が誕生したんじゃないのか? 」 「それはSFの見過ぎですマスター。過酷な環境では生命が発生すること自体ができませんから。結果的にスライムに進化できたとしてもそこに至るまでに生命が発生しうる環境と進化が間に合うだけの緩やかな変化があったということになります」 「それにこんな高度な生物が自然に進化したとも考えにくいらよ? 人工的に作り出されたと考えた方が自然らよ? 」 「そういうものなのか? 」  でもまぁそういわれるとそんな気もするな。地球以外で生命の進化が発見されていないのは過酷な環境だからだ。2000度でも生命が発生できるなら水星でも金星でも生命が発生しているはずだ。水星も金星も2000度まではあがらないし。 「だけどそうなるとなんで事前にそれが分からなかったんだ? 俺がこの星を買った時に見せられたサンプル映像にこんなスライムは移っていなかったぞ? 」  俺だって馬鹿じゃない。ちゃんとティーダがどういう星なのか確認して買ったのだ。四方八方を7つの太陽によって加熱されドロドロの金属がボコボコ泡を立ててるような死の星だった。 「そんな死の星をどうして買おうと思っらの? 」  呆れたようにリリィが言った。 「だって七つの太陽に囲まれた星だぞ。恰好いいだろ? 」 「えぇ…それが理由らの? 」  リリィがドン引きしている。  そうだよそれが理由だよ。7つの星とか謎の暗殺拳とか使いそうで格好いいしそれが全部太陽だなんてさらに格好いいじゃん。 「リリィ、マスターは自分の星を持ちたいという何の生産性も意味もない夢を実現させたかっただけなのです。買うだけで満足すればいいのにわざわざやって来て本物の馬鹿なのですよ」 「ライラお前オブラートに包んで話せよ…」  確かに馬鹿なのは分かってるけど憧れは止められねんんだよ。んなー 「考えてみればティーダの成り立ちから不可解でした。確かにティーダは7つの太陽の重力の緩衝地帯に位置してはいますが、それならばそもそも星としての体をなすことはできませんから」  星は核となる隕石がその重力で小さな隕石を引き寄せて積み重なって出来る。重力の緩衝地帯に位置していたのでは引き付けるはずの小さな隕石は皆太陽の方に引き付けられて星となることは出来なくなってしまう。星のなり方は一つではないので例外もあるが。 「例外的に太陽の緩衝地帯にティーダは位置し、例外的にスライムが発生した。いくらなんでもそれは出来すぎています」 「このことは地球に連絡するのら? 」 「最終的には報告した方がいいかとは思いますが、それでは利権を奪われる可能性があります。このスライムは生物としてでなく資源として素晴らしい可能性を持っていますから。もう少し私達で調査してみるべきではないかと思います」  そう言ってライラは俺の方を見た。一応俺がマスターだから決める権利は俺に一任してくれるらしい。 「俺は…煩わしい人間関係とおさらばして好き勝手に生きようとこの星を買ったんだ。娯楽なんて無限にあるし引きこもればいい。でもどうせ引きこもるなら一国一城一星の主になりたいってな。今更地球圏に戻りたいとは思わないよ」 「なんか格好よく決めようとしていますが引きこもりたかったのですか? 」 「前向きと見せかけて後ろめきらね」  二人は何とも言えない目でこちらを見てくる。 「まぁ良いでしょう。マスターがそう判断するのなら私に反対する権利はありません。私も国からは追われる身です。地球に帰ろうとか言いだしたら宇宙船のトラブルを装って帰らせないつもりでした」  さりげなくやべーことを口走るライラ。 「そうらね。マスターが死んでもデータをおくればいいだけらし」  リリィも何気に酷いことを口走っている。だけどまぁいい。死んだ後のことまで考えてはいられない。この星を買う時だっていずれ7つの太陽に飲み込まれて消滅する星だって止められたのだ。でも俺の生きている間にそんなことは起こらないんだと気にせず購入した。そんなこと言うなら地球だっていずれ太陽に飲み込まれて消滅するのだし考えたってきりがない。 「とりあえずスライムの解析を進めよう。スライムの内部は生命にとって適温なんだろう? ならその中で生命が発生している可能性もあるんじゃないか? 」  趣味で買っただけの星だったが思いのほか楽しめそうだ。俺は久しぶりに気分が高揚するのを感じていた。 「むしろ生命を俺達が発生させるというのも面白いかもしれないな。子供のころそんなアニメを見た気がする。そいつらにとっては俺達が神様ってわけだ」 「いつになくやる気ですね」  ライラはそういいつつも好奇心を抑えられていないようだ。元々宇宙船を運転する程度のスペックではないらしいし自分の能力を思う存分発揮できそうで嬉しいのかもしれない。
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