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夕飯が終わり、30分後、私は家族に「外の空気を吸ってくる」と言い、外に出た。健二がもうそこに立っていた。
「これ」
健二は淡いピンク色の紙袋を差し出した。
「私がもらっていいの?」
「他に誰がいるんだよ」
私は、それを受け取った。
「クリスマスプレゼント、ありがとう。でも、弟に渡してほしかったな。あの子、健二のこと大好きだから」
「違う」
「えっ」
「クリスマスプレゼントも入っているけど、七菜の誕生日プレゼントも入ってる」
健二はなぜか目をそらした。
「私の誕生日、覚えていたの」
「小さいころ、七菜が『クリスマスの日が誕生日だとプレゼント一つしかもらえない』って言ってただろ。だから、2つ持ってきた」
「さっき渡してくれたら良かったのに」
「それは…恥ずかしいだろ」
健二は照れたように言い笑った。
紙袋の中を見ると赤い包装紙に包まれたものと小さな白い箱が入っていた。
「じゃあ」と言って健二は私が呼び止める間もなく去っていった。
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