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自室で健二からのプレゼントを開けた。赤い包装紙の中にはクリスマスツリー柄のハンカチ、白い箱の中には雪だるまのキーホルダーが入っていた。
昔、健二と雪だるまをつくったことを思い出す。あの時だ。あの時、私は健二に誕生日のことを話したのだ。健二は覚えてくれていた。
なぜだろう、と思う。健二はなぜ、私に対してこんなことをしてくれたのだろう。今まで感じたことのない気持ちがわきあがる。それが何かはわからないが嫌なものではないことは確かだ。
健二の笑った顔を思い出す。健二からの3つ目のプレゼントは形のないやわらかな感情だった。
クリスマスと誕生日、その特別な1日を私ははじめて心から好きになった。
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