王道編入生

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side:葛西八尋 現在:会議室 零「で、どうしたの?ハルト」  ここには、零のことを知ってる人しかいないから、零は普通に話している。  ゆったりとした、マイペースな話し方は、親しい者からしたら落ち着く(少し見透かされているようだが、もう慣れた)ものだが、知らないものからしたら零に引きずり込まれるような感じなんだろうな......  と思いながら、スミチャンの入れてくれたチャイを飲む。あー、美味しぃー、このスパイシーな甘さが良いんだよねぇ。バリッ  てか、お茶入れるの上手いよね、スミチャン。風紀やめて、放送来ない?お菓子会社の息子いるよ? 治「ここに集まって貰ったのは、一部の者は知っていると思うが、まあ、明日編入してくる一年のことでだ」  あ、風紀にはもう連絡来てるんだ。 優「ん?編入?転入じゃなくてか?」  まあ、当然の質問だよねー。俺もさっきレイニャンに聞いたとき思った。ボリ  転入とは「学校在籍中に手続きをして別の学校へ入学すること」を言う。 つまり、高校に通うのをやめないで違う高校に移るのが「転入」。 編入とは「学校を退学してから別の学校へ入学すること」を言う。 つまり、高校を一度やめた後にまた再入学するのが「編入」。(web引用)  だから、退学するほどの何かをした、と思うのが普通よねー。 零「なんか、中学で色々したから入学が遅れただけらしいよ」  短縮するとね?ホットコーヒーを飲みながらそう続ける零はホンットーっに絵になる。  いや、もう暑いのに何故ホット!?バキッ 泉「そのことなんやけど、零くんに聞いた特徴に似てる子京都の名門中学におってるっておにいに聞いたんやけど......名前教えてくれるかいな」  緑茶を飲みながら話すイズミンは、多分女物の着物着てたらどっかのご令嬢よ?イズミンママに贈って貰おうかな。ボリボリ 治零「金木薺」  ハルチャンとレイニャンの声が被る......レイニャンが被せて来た感じかな。 泉「あー、その子やわ」  イズミンがお茶菓子に手を付ける。今日は羊羹らしいよ。バキッパキ 優「それ、もしかして風紀と保険が大変なパターンか?」  ユウチャンはアイスコーヒーにストローを指しながら言った。ユウチャン、寝不足かい?空振ったよ、今......そういえば、ただでさえツルツルなレイニャンのお肌が最近もっとツルツルなような......ぐ腐腐 ボリボリ 八「南無三!」 優「ヂッ」  ヒンッ 怖いわ......多分、レイニャンの次に怒らせたらヤバい。え、ハヅッチャン?ハヅッチャンは常識の範囲内でやってくれるから。ヤバいのよ?このカップル。 バキンッ 葉「いや、南無三じゃねぇぞ、八尋。今の優作じゃ過労死するぞ」 零「あ、それ僕のせーだから(笑)流石に控えるって」  わぁ、普通にお友達の性事情はまあ、俺は美味しくいただけるんだけどね。バリ 雪「あはは、まあ、できる限りサポートするんだけど、取り敢えず治人くんの話聞こ?」  飲んでいたミルクティーの入ったカップを置いて、話したのはユキチャン!唯一(違うけど)の良心!可愛い顔してバリタチなのはいいんだけど、俺に誘いはかけないで!傍観者でいたいの! ボリボリ 零「あっはは、ヤヒロー、このままじゃ君も傍観者ではいられないよ」 八「はっ!どうぞお話し下さい、治人様」  それは駄目だ!でも、俺放送だから関係ないもん!!多分!!! 治「あー、でだな。金木が、相当な面食いだと言うことは聞いているか?」 馨「ゴホッ」  今まで黙ってた唯一の二年生であるカオルンが、食べていた煎餅を喉に詰まらせたのか、即座にほうじ茶を流し込んでいる。ジジイか......さっきの時折入ってきたバリだとかボリだとかはこいつの仕業です。 治「......大丈夫か?」 馨「すみません、大丈夫です。煎餅が気管に入りそうになっただけなので。」 泉「ちゅうか、面食いってことは傍観者やらそんなん絶対無理やんな」  はっ!なんてことだ!(顔がイイ自覚アリ)いや、でも、俺はどっちかっていうとかわいい系だから!愛されならカッコイイ系に振り向くはず!ん?レイニャンはどっちに入るんだ?そもそもかわいいカッコイイでくくって良いのか? 治「そう、そのことなんだ。もし万が一、金木に纏わり付かれたら親衛隊が問題だろう」  親衛隊。俺たち委員長には確か、皆いたな。俺のところは、もう腐男子しかいないから簡単に買収できるんだよな。俺の言うことは素直に聞くし。問題は、 治「問題は俺たちではないんだ。一部のしつ ゴホンゴホン 教育のおかげで比較的温厚になった。だが、生徒会はそうではない。もし、金木が生徒会を狙ったら、」 葉「学園が火の海になる、と」 治「......あぁ、だから、何とかして俺たちの方に目を向けさせるよう協力してくれ。決定的な証拠さえ掴めれば、こちらの権力でなんとでもなるからな」  まあ、そうでしょうね。王道的には、ここの理事長の甥っ子だけど、名前からして違うしね。多分、現総理大臣の血縁者でも、ここにいる人たちの権力を会わせたら、ヨユーで勝てるしね。というか、レイニャン一人でも行けるんじゃない?(笑)ま、笑えないほどなんだけど。 泉「まあ、幸い系統のちゃう美男子しかいーひんさかいそらいけるとは思うけど......」 雪「過労死するよね、それ」 葉「まあ、泳がせとくってことだからな」 八「うへぇ、頑張れー、ハルチャンユウチャン......」  お祈りしとくね。化けて出ないでー! 治「何言ってるんだ?」 優「俺たちは仕事に追われるが、お前たちは好きでもないやつに、尻かチ○コ狙われるんだぞ?そっちの方が負担だろ」  ハッ!なんてことだ!なぜ、気付かなかった! 治「まあ、1週間後には新入生歓迎会だから、過労死寸前だとは思うが......」 全員(-零)「協力させていただきます......」  それは、ちょっと可哀想...... 零「あ、その日の次の日、ロビンのパーティー行くから。スーツと付き人準備しといてねー」 全員(-零)「はぁぁ!?」  田辺澄ータナベ スミー ・高校三年生 ・風紀副委員長 ・聖母 ・一人で全く違う飲み物全員分準備した人
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