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脚本家をすると決めたのはいいものの文実の仕事と並行して行うのはかなり忙しい
くじけそうになるけどでも水野の言葉を思い出したら頑張れる
あのあと、脚本家をしたいと伝えた次の日に
「相楽(サガラ)ー脚本家やってくれるんだって?誰も立候補してくれないからどうしようかと思ってた」
「私もできるかどうかわかんないけど」
「そんなの全然気にしなくていいよ」
「私文実だからそっちの仕事を優先しなきゃいけないからその時はごめんね」
「やってくれるだけで十分ありがたいから」
「あんまり期待しないでね?」
「わかった期待しとく」
「もうやめてよ」
「ごめんごめん」
廊下ですれ違ったときに水野が話しかけれくれて
普通に会話するのは久しぶりだったからすごくうれしかった
去り際に「まじでありがとうな」と言ってくれたのは本当に水野らしくて
やっぱり好きだなぁと思ってしまった
水野はいつも「ありがとう」とか「頑張って」とか私の欲しい言葉をくれる
話すときは背の低い私に目線を合わせてくれるし
言葉に詰まった時は何も言わずに待ってくれる
人と話すのは苦手な私だけど水野とは安心して話すことができるんだ
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