忘れものを見つけた。コインロッカーの中で。

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***  コインロッカーを開けると、二通あった封筒が一通になっていた。    この前入れておいた封筒はしっかり届いたのだろうか。僕は一抹の不安を抱きながら、ロッカーの中の封筒に手を伸ばす。  中にはいつもと同じように紙が入っていた。 「お前は誰だ? 何の目的でこんなことをするんだ?」  紙面にはそう記されていた。  困惑させているのは分かっている。僕だって伝えてあげたいが、今はまだ駄目らしい。  でも、良かった。ちゃんと届いているようだ。  ブルル……。  ポケットに入れていた携帯が震えた。取り出してみると、着信がかかってきていた。 「はい、わかりました。今すぐ向かいます」  僕は病院へと急行した。 ***
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