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コインロッカーを開けると、二通あった封筒が一通になっていた。
この前入れておいた封筒はしっかり届いたのだろうか。僕は一抹の不安を抱きながら、ロッカーの中の封筒に手を伸ばす。
中にはいつもと同じように紙が入っていた。
「お前は誰だ? 何の目的でこんなことをするんだ?」
紙面にはそう記されていた。
困惑させているのは分かっている。僕だって伝えてあげたいが、今はまだ駄目らしい。
でも、良かった。ちゃんと届いているようだ。
ブルル……。
ポケットに入れていた携帯が震えた。取り出してみると、着信がかかってきていた。
「はい、わかりました。今すぐ向かいます」
僕は病院へと急行した。
***
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