理科室の人体模型

1/1
前へ
/7ページ
次へ

理科室の人体模型

友A・友B「えっ?」 梨華「私も行くね!」 梨華が見るとそこには何もなかった。 いつも人体模型置いてあるはずなのに、、、。 怖くなった四人は出口に向かって走った。 階段を降りる途中、『ペタ、ペタ』と何者かの足音が聞こえた。 足音は全員気づいたため、四人の動きがいっせいにストップした。 『ペタ、ペタ、ペタ』 どんどん足音が近づいてくる。 曲がり角から何者かが現れた。 人体模型『み、みみみ、見つけた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼‼‼‼‼』 恐ろしい声で追いかけてきた人体模型が怖くなり、四人は散らばった。 人体模型は友Aを追いかけていったようだった。 一人になってしまった梨華は、物陰に隠れながら、他の三人を探した。 梨華「まさか本当に、人体模型が動いていたなんて、、、。友A、大丈夫かな?」 梨華が他の三人を探していると、 『ペタ、ペタ、ペタ』 と、聞いたことのある音が聞こえた。 梨華「人体模型の足音だ!」 梨華は図書室に入り、棚の後ろに隠れた。 人体模型が図書室に入ってきた。 梨華は人体模型の様子を見ながら図書室を出ようとした。 人体模型の顔が見えた。口元には、赤い何かがたくさんついている。 美希(まさか、血、、、、、。だとしても、誰の血なの?) 恐ろしいことが梨華の頭をよぎった。 美希(まさか、友Aの、、、、、。いいや、そんなわけない。きっと大丈夫!) そう自分に言い聞かせながら図書室をあとにした。 引き続き梨華は他の三人を探した。 何時間経ったのだろうか。 太陽が見えた。もう朝だ。 梨華「どうしよう!友Aと友Bと友Cが見つかってないのに!一人だけ帰れないよ!」 先生の姿が見えた。 焦り、何も考えられなくなった梨華は、家に帰った。 〜〜〜〜学校〜〜〜〜 梨華(なんとか先生にもお母さんにも見つからずに登校できたけど、友A達家に帰れたのかな?) そんなことを考えていると、チャイムがなり、朝のホームルームが始まった。 一緒に肝試しに行った他の三人はいなかった。 まさかもう、友Aと友Bと友Cは人体模型に―――。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加