二人にならない

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「こんにちは小柳監督。夏織の撮影はもう終わりですか?」 木城流樹、私の恋人だ。テレビ番組で共演し、交際することとなった。 「きゃあ〜木城く〜ん」 「かっこいい!りゅうき君いるんだけど」 周りからも歓声が聞こえる。 「おー流樹くん。もういいよ。今日は暑いからね」 応援の声など数えるほどしかないが、監督は私たちを全面応援している。二人は仲が良いので監督と仕事をしていると毎回のように迎えに来る。今日もまた着替えて彼の車に乗り込んだ。
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