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ーAー
「着きました」
その声で目を覚ます。いつの間にか眠ってしまっていたようだ。お礼を言って降りようとすると彼もついてきた。
「流樹さん、次のスケジュールが。」
「大丈夫、ちょっと待っていてくれ。すぐ帰ってくる」
そう言いながら手を繋いでくる。部屋までだと我慢してエレベーターに乗り込む。普段はなんとも思わないエレベーターも遅く感じる。私に味方はいない。孤独でいるしかない。それを埋めてくれる人は誰もいない。この人でも、他の誰でもない。
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