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4話目
「3話、最高でした。赤ちゃんの頭を靴の踵で踏み潰すカットは極上です。雑誌に掲載したら炎上でしょうけど。あれを見られただけでもお金を払う価値があります。では4話の打ち合わせをしたいのですが、ちょっと予定を変更しまして、高校生編は4話だけでまとめるのは難しいという判断で5話まで、つまり8ページを使いたいのですがいいですか?」
賢也の興奮がスマホ越しに伝わってきた。耳の中に息を吹き込まれている気分だ。
「もちろんです。好きなように使ってください。でも今週の締め切りまでに8ページを仕上げるというわけではないですよね?」私はドライに対応。
「いつもどおりで結構です。2週に渡るという意味です」
「安心しました」
「高校生のなぎさは自分を捨てた年上の元カレへの復讐を誓います。方法は黒魔術です。ネットで黒魔術の情報を集めて呪いの人形を作るんです。呪いたい相手の体の一部を人形の中に入れて使用します。ただし呪いというものは自分にも返ってきます。なぎさはそれでも良いと覚悟を決めて黒魔術を開始します。人形の背中に元カレの髪の毛を入れて、それに針を刺すことで相手と自分に同時にダメージを与えていくんです」
「いいですね。私は結構好きです」
「ありがとうございます! では続けます」
「はい」
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