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数年後……
旅の途中、リオンは仲間を引き連れて姫の住む王国へと足を踏み入れた。数年前の荒廃した様子とは違って文化はかなり発展してるように見える。
彼が元々ここの騎士だったと言う事もあり、街の人々が彼を止める事はなかった。
今回彼がここに来たのは、ある事を姫に伝えるためだ。
「あぁっリオン! ご無事だったのですね! 良かった!」
「姫、俺は騎士を辞めて旅に出ます。そして、二度とあんな被害が起こらぬよう正義を全うする所存です」
「そんなっ……本気なのですか?」
その言葉に衝撃を受ける姫。
リオンは「申し訳ありません……」と苦虫を噛み潰したような顔をしながら言うので、姫はそれ以上何もとがめる事が出来なかった。
「そうですか……貴方の決めた事なら仕方ありませんね、どうかお気を付けて」
そしてこれが、彼の看守長としての始まりだった……
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