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「あれから更に数年が経ったか……姫、元気にしていると良いが」
そして現在、リオンはすっかり軍人として活躍していた。
様々な敵をいなし、鬼畜な環境や条件下でも必死に耐え、今では一つの兵を率いるほどに出世している。
「軍大将、そこにおられましたか」
「ミィ。俺に構ってる暇などあるのか? 雑談より兵の土気を高める方が先だろ」
ミィ……リオンの次に階級が高いとされる女性軍人だ。立場は中将に当たる。
「いやしかし……ここ最近戦いばかりが続き、皆の体力も著しく消耗されております。このままでは我々兵隊が全滅するのも時間の問題かと」
「俺に口答えするのか? ヤル気のないヤツは切り捨てれば良いだけの話。俺はお前の技量を認めた上で言ってるんだ。言う事を聞けないなら……お前の事も切り捨てるぞ」
リオンはそれだけ言うとどこかに消えてしまった。ミィはその背中を見ながらこう言う。
「大将……初めて会った時はあんなんじゃなかったのに……」
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